紙のマップの衝撃
2009年 05月 20日
前回の続き。
ウォーゲームに入門したての頃は、ゲームの値段はすなわち、コンポーネントの値段と考えていた。
システムやアイデア、テストプレイにかかる人件費等に金を払っているという意識は無かった。
裏打ちされた地図盤と、カラフルなコマの値段が5,800円なのだ、と。
アバロンヒルのゲームも、ちょうどその頃から発売され始めたエポック社のゲームも、地図盤は厚手のボール紙だった。
なので、もう一つのゲームメーカーであるSPIのゲームも、あの箱には、まな板のような地図盤がギッシリと詰まっているのだと想像していた。
SPIのゲームは他のメーカーのゲームより高かった。モスクワ侵攻作戦が10,000円、空戦マッハの戦いが13,000円、第二次欧州大戦になると18,000円もするというのに、箱の中にはペラペラな紙の地図しか入っていないと知った時は大ショックだった。
しかしいつしか、ウォーゲームはゲームシステムに対価を払っているのだという意識が勝るようになり、紙の地図盤にも抵抗が無くなっていった。
今では、厚手の地図盤より、只の紙の地図盤の方がありがたい。省スペースになるし、厚紙は吸湿してカビが生えてしまうので、保管の点でもペラ紙の方が良い。
最近、一部のゲームでコンポーネントが豪勢になる傾向があるが(ハードボードにプラスチックコマ)、ウォーゲームは紙ペラ地図盤の方が趣があると思う。
by CombatResultTable
| 2009-05-20 21:45
| ウォーゲーム